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SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について

近年、マダニから感染した人の死亡例も報告されているSFTSですが、最近では、猫から人へ感染した可能性があることが報告されたり、動物園のチーター2頭がSFTSに感染し死亡したとのニュースが報道されたりしました。
先日、本感染症について、山口大学中高温微生物研究センター前田教授のお話しを伺いました。まだ、可能性の内容が多いのですがお知らせします。

【概要】

  1. 野生動物において、SFTSウイルスの抗体を持っているか(抗体を持っていれば、過去に感染があったことの証明になります)調べたところ、アライグマを筆頭にタヌキ、イノシシ、シカ等ほどんどの野生動物で1〜2割程度の確率で抗体を保有していた。
  2. しかし、飼育猫では、重症となり病院で入院治療後回復した猫で抗体陽性となったケースがあるくらいで、抗体陽性猫はほとんど見つからなかった。
  3. また、マダニを捕まえて、SFTSウイルスが体内にいるか検査したところ、ほとんどが陰性であった。

 

以上のことから、あくまで仮説ですが、次のようなことが言えると思います。

  1. SFTSウイルスはほとんど全ての動物で感染する。
  2. 猫ではほとんどSFTSウイルスの抗体を持っていない※こと、チーターで死亡報告があること等から、ネコ科の動物では、重症化する可能性がある。逆に犬では、感染しても症状が出ないか、軽症で済む可能性が高い。
  3. マダニに噛まれたからといって、SFTSに感染する可能性は現状低いと考えられる。しかし、西日本中心に感染が広がりをみせていることや、感染動物がいる周辺では、同時に感染マダニの密度も高くなる場所が存在する可能性がある。

 

※ウイルスに感染すると、体内ではそのウイルスを倒すためにそのウイルスに特異的な抗体というものが作られます。ですので、健康な動物の体に抗体があるということは、過去に感染して、今は治っていることを意味します。逆に抗体がないということは、そもそも感染しないか、感染すると治らず死亡しているという可能性が考えられます。

【予防について】

まだ、可能性のお話しが多いので、確実なことは言えませんが、完全に室内で飼われている猫(犬)以外では、現状マダニの予防はしないよりはした方が良いということになると思います。特に山川に連れて行く機会のある子については予防は必須と思います。家の近所のみの散歩でマダニに感染する可能性は低いと考えてはいますが、マダニの生息場所はその年その年で大きく変化するので安心はできない状況です。

人にも感染することを忘れず、ご自身の健康を守るためにも、ペットのマダニ予防対策をされて下さい。

posted date: 2017/Aug/30 /
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